引き直し計算(ひきなおしけいさん)

引き直し計算とは、取引履歴(取引経過)をもとに、利息制限法で定められた上限までしか利息を認めないという立場で、借金の残額を計算し直すことをいいます。計算には通常表計算ソフトを使用します。

引き直し計算においては、利息制限法で定められた上限の利息を超えて返済されたお金を、借金の利息としてではなく借金の元本の返済に充てられたものとみなします。これを過去の1回1回の借金返済について行います。

したがって、利息制限法で定められた上限の利息を超える利息(例えば25%)で借金をし、返済を続けてきた場合、引き直し計算をすることにより、借金の残額は必ず減ることになります。減るどころか逆に払い過ぎとなっていることもあります。これを「過払い(かばらい)」といいます。貸金業者等に払い過ぎたお金(過払い金)は、その業者から取り戻すことができます(過払い金返還請求)。

いずれにしても、債務整理には、自己破産だけでなく任意整理などいろいろな手法(手続き)がありますが、どの手続きを選択しても、返済の対象になるのは「引き直し計算をした後の借金残額」となります。言い換えれば、引き直し計算をした後でなければどの手続きを選択するかを最終的に決めることはできません。引き直し計算をしないことにはいくらの借金返済が必要なのかが分からないからです。

引き直し計算をした結果、トータルで過払いとなれば、過払いとなっている業者から過払い金を取り戻した上で過払いになっていない業者に返済することにより、債務整理は終了します。このような人も少なくありません。

このように、引き直し計算は、どの債務整理手続きを選択すべきかという判断のために必要不可欠であるのみならず、そもそも返済すべき借金が残っているかをチェックして過払いを発見するはたらきも持っています。最近は後者の観点から債務整理の相談にいらっしゃる方も増えているように思います。

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