任意整理のQ&A

任意整理って何?

任意整理(にんいせいり)は、債務整理(さいむせいり)の1つです。
※債務整理は、任意整理よりも広い意味で用いられ、自己破産、個人再生なども債務整理の中のひとつのメニューとなります。

任意整理の特徴は、他の債務整理(自己破産、個人再生)と異なり、「裁判手続きを利用せず」に、貸金業者等の債権者と「個別に」、借金・債務の減額や毎月の支払額の軽減などを「交渉」する点にあります。

任意整理が目指すのは、「無理のない分割返済」による借金・債務の「確実な完済」です。任意整理を行うと、以後、利息の支払いを免除してもらえるのが通常で、これが早期の完済を現実のものにしてくれます。債務整理前は毎月の支払いの大部分が利息の支払いに消えていた場合も、任意整理後は払った分だけ確実に借金・債務が減っていきます。

またグレーゾーン金利が撤廃される前から消費者金融やクレジットカード会社からのキャッシング・ローンを利用している場合(概ね2009年頃までの借入)、高い利息で借金をしている可能性が高く、そのような場合は、借金の残額自体を減らすことができます。

長年借入れと返済を繰り返してきた場合などには、逆に払い過ぎていたお金を取り戻すことができる場合さえあります。これを「過払い(かばらい)」といいます。

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任意整理ができるのはどんな場合?

任意整理ができるのは、利息制限法にしたがった引き直し計算をした後の借金・債務の残額を概ね3年~5年程度の分割払いで支払うことが可能な場合です。

例えば、500万円あると思っていた借金・債務が、債務整理を開始し、引き直し計算をした結果、180万円に減ったとします。これを5年(60回)の分割払いで完済するには毎月3万円の支払いが必要となります。このケースでは、毎月3万円ならば支払いを続けられるという場合は、任意整理が可能になります。

5年(60回)程度の分割返済に少々不安がある場合は、本来は自己破産や個人再生を行うことを検討するべきですが、諸事情によりどうしてもこれらの手続きが取れないという場合は、より長期の分割返済となるように債権者と交渉することもできます。

なお、今現在借金・債務の返済が極めて難しくても、債務整理をすれば返済が可能になるという場合はあります。20数パーセントという高い利息の借金を、長年返済し続けてきたような場合です。今の借金のほとんどがこのような高い利息で、これらの借金を3、4年も返済してきたような場合は、相当の借金減額が見込めます。

7年程度返済してきたような場合は「過払い(かばらい)」になっている可能性が高く、この場合払い過ぎたお金を逆に取り戻すことができます。1社でも過払いになっていれば、この業者から取り戻した過払い金を使って他の借入先への返済原資にすることが可能になり、月々の返済の負担は相当に軽減されます。

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任意整理でいけるかどうかはいつ分かるの?

任意整理でいけるかどうかは、最初の法律相談でほぼお伝えできます。

任意整理というのは、貸金業者やクレジットカード会社の1社1社と個別に分割返済の交渉をすることですが、分割返済に応じる最大の回数等は業者ごとに異なり、またそもそも分割返済自体に応じない業者も(きわめて少数ながら)存在します。

したがいまして、最初の法律相談でご利用の貸金業者やクレジットカード会社を教えていただければ、任意整理によって月々のお支払金額がどれくらいになるかの目安はたちます。この金額と他の支出を併せた金額を今後の収入によって返済可能であれば、任意整理は可能ということになります。

なお、グレーゾーン金利が撤廃される前から消費者金融会社やクレジットカード会社からのキャッシング・カードローンを利用している場合(概ね2009年以前からの利用)、借金の残額自体が減る可能性があるため、最初のご相談の時点で任意整理が難しいと思われた場合でも、取引履歴を取り寄せて引き直し計算をしてみた結果任意整理が可能と判明する、ということもあり得ます。

いずれにしましても、任意整理にするか、それとも破産や個人再生にするかは、必ずしも債務整理を開始するときに決定していなくても構いません。返済すべき債務の総額が確定した時点で方針を変更することもよくあることです。

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任意整理を弁護士に依頼した場合の費用は?

任意整理の弁護士費用は、借入先の業者の数×借入先1社あたりの費用額(定額)となります。

具体的な金額は、こちらのページ(「当事務所の弁護士費用」)をご覧下さい。

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私は遠方に住んでいるけど任意整理を引き受けてくれる?

はい。お引受け可能です。

ただ、正式に任意整理をご依頼いただくに際しては、原則として弁護士との面談が必要です。

任意整理のメリット・デメリット、弁護士費用の金額・お支払い方法などの重要な事項について、充分にご理解いただく必要があるからです。

遠方にお住いの方は、費用の点でご来所が難しい場合もあろうかと思います。その場合でも、できるだけお引受けできるように努めますので、まずは一度お電話などでお気軽にご相談ください。

債務の内容等によっては、当事務所ご来所のための交通費を考慮に入れた弁護士費用のお支払い方法にすることなどにより対処できる場合があります。

また弁護士の出張等のタイミングに併せてお住いのお近くの場所で法律相談ができる場合もございます。

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任意整理をするとブラックリストに載るの?

はい。任意整理を開始すると原則としてブラックリストに載ります。これは任意整理に限らず、すべての債務整理に共通していえることです。

任意整理の場合、ブラックリストに載ると最大で5年程度は新たにクレジットカードを作ったりローンを組んだりといったことができなくなると思った方がよいでしょう。

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任意整理をするとクレジットカードを使ったり作ったりできなくなるの?

はい。任意整理に限らず、債務整理を開始するとクレジットカードを作ったり使ったりできなくなると思ってください。これは債務整理をしたことが信用情報機関のデータベースに登録されるからです。(いわゆるブラックリストに載るということです。)任意整理の場合、概ね5年間この状態が続きます。

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特定の債権者を除いて任意整理をすることはできる?

はい。任意整理は、他の債務整理方法と異なり、債務整理の対象を自由に選ぶことができます。

したがって例えば銀行からの低い利息の借金は債務整理の対象から外すこともできます。

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任意整理をすると連帯保証人に請求が行くの?

任意整理の場合は、通常、連帯保証人に請求が行くことはありません。

通常はそうですが、主債務者の返済が滞ったときに連帯保証人に請求をするかどうかは、基本的には債権者が自由に決めてよいことです。したがって例えば、債務整理以前の返済状況がひどいため債権者の信用を完全に失っているような場合は、絶対に連帯保証人に請求が行かないという保障はありません。

また、任意整理後に始める新たな条件での返済が滞ったときは、連帯保証人に請求が行くことを覚悟しなければなりません。

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私の債務はクレジットカードによる買い物でできたものだけど、この場合も任意整理できる?

はい。任意整理はあらゆる金銭債務が対象になりますので、お金を借り入れた場合(キャッシング)だけでなく、クレジットカードを使用しての買い物によってできた債務も、任意整理することができます。

クレジットカードによる買い物の場合、その利息(立て替え金利息)は、キャッシングの場合と異なり利息制限法の範囲内であることが通常です。したがって債務整理をしても債務の額が減額することは見込めません。

しかしながら、任意整理をすると、その後の返済は無利息とされることが通常です。これだけでも任意整理をする意味はあります。

また、確かに任意整理(に限らず債務整理全般)をすると、クレジットカードが使えなくなりますが、債務整理をしなくても、クレジットカードの返済が滞って一定限度を超えると、同じようにクレジットカードを使えなくなります。

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任意整理をお願いしたらクレジットカード会社等への今月分の支払いはどうすればいいの?

任意整理に限らず、債務整理を開始することに決めたら、その瞬間から、いったん業者への支払いはストップします。消費者金融であるかクレジットカード会社であるかなど借入先にかかわらず、任意整理の対象とするすべての業者に対してストップしますし、直近の支払いの期限が今日や明日であってもストップします。

さらに、任意整理では、減額できる借金は減額した上で、新たに、毎月いくらずつ支払っていくかを各貸金業者等債権者と契約します。この新しい契約を結ぶまでは、支払いはストップしたままです。その後、この契約にしたがって、毎月決められた日までに支払っていきます。

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任意整理でも本人への督促は止まるの?

はい。任意整理に限らず、債務整理を開始すると、貸金業者など債権者からの督促は止まります。

弁護士が受任通知(Aさんの債務整理をB弁護士が代理して開始するという通知)を債権者にすると、サラ金、クレジット会社等の業者は弁護士を通さずに本人に支払いの督促をしたりできなくなります。

したがって、タイミング的に、受任通知が債権者(の担当部署)に届くまでは、相変わらず本人に督促が行ってしまう可能性はあります。その場合は、「○○という弁護士に債務整理を依頼した。すべて○○弁護士に聞いてくれ。」とお話ください。弁護士事務所名と電話番号も伝えてください。そこで確認が取れればそれ以後は連絡が行かなくなります。

これでお分かりのことと思いますが、債権者の適切な部署に受任通知が一日でも早く届くためには、業者の支店、会員番号等が分かっている必要があります。

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任意整理ではそちらの弁護士事務所には何回行かなければならないの?

通常、当事務所にお越しいただくのは最初の1回のみです。任意整理の手続きが実際に始まってしまえば、ご本人にしていただくことは特になく、あとは電話などで連絡を取り合い報告や確認を行うことで足ります。

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